読書レビュー「ダウン症のすべてがわかる本」池田由紀江/ダウン症研究の先駆者監修による入門資料集

読書レビュー「ダウン症のすべてがわかる本」池田由紀江/ダウン症研究の先駆者監修による入門資料集

ダウン症の息子Uが産まれてから約2年間でダウン症関連の書籍を50冊以上読んだ僕が、
その一つ一つを紹介していく読書レビューコーナー!

今回はUくんの染色体検査の結果が出て、Uくんがダウン症だとわかった直後に

僕が初めて電子書籍ではなく、実物の本をAmazonか楽天で購入した入門書を紹介します。

「ダウン症のすべてがわかる本」池田由紀江/講談社(2007)

ダウン症のすべてがわかる本表紙

ダウン症研究の第一人者による入門書!いや資料集??

ダウン症研究の先駆者であり、ダウン症関連の著書もたくさんあるという、
筑波大学名誉教授の池田由紀江先生が監修した、ダウン症の子育て入門書。

「ワイドで見やすい ひと目でわかる」と帯があるように、
教科書と言うよりは資料集みたいなイメージで、絵や図や表などが多め。

読むだけじゃなく、ペラペラと見て知りたいことを探せる感じ。

ちなみに裏表紙はこんな感じ。

ダウン症のすべてがわかる本裏表紙

その内容も紹介!

第1章の「基礎知識」については、身体的な発達や知的発達にも遅れることが多いけど、個人差があってそれぞれなこと。
時間はかかるけど、できないことはない。できなくてもあせらずに!
ということなどがわかりやすく伝わってきました。

第1章2章目次

第2章の「早期療育」については、

発達の目安、なぜ必要か、とこでできるか?という基本的なことから、
体を動かすこと、言葉の練習、文字の練習、数や、遊び、
最後のコラムでは性教育のことまで!

さらっと簡単にではあるけど基本的なことを学べます。

ただ、僕はこの本を読んだ時は、この早期療育についてまず詳しく知りたいと思っていたけど、
基本的なことしか書かれておらず…。具体的なことはまあ、他の特化した本を読まなきゃいかんのね~
…と思った印象があります。

それでも、第3章「家庭でできること」では

第3章目次

食事や、着替え、トイレトレーニング、お手伝いなどの基本的な生活の練習のこと、
余暇活動や進路などのもっと大きくなってからのことなどなども学べます。

家庭での取り組みは「やらなきゃ」と思うとみんながつらくなるから、
お互い頑張りすぎずに楽しみながら細く長く取り組むのがいいよ!
ってことなどがよく伝わってきました。

最後のコラムの「きょうだいとの関係を考える」は、僕の当時の大きな関心事でもあったので、
興味深く読んだけれども、これまた基本的なさわりといった感じでした。

 

その他、第4章や5章含め、後半は初めて読んだ当時はまだ先の話だな…
ってあまりじっくり読まなかった気もするけど、

4章目次5章目次

その後、何かふとUくんが初めて発熱したとか、中耳炎になったとか、斜視とか、頚椎の検査するかもとか?
気になったことがあったりしたら、ちょいと開いて当てはまる項目を読み返してみるなどしたり、
今後もそんな感じで時々開いてみるのかもなあ…という1冊です。

すべてを一通りかじれるダウン症の子育て入門本!

「すべてがわかる」というほど何でももらさず網羅しているわけでもなかったけれど
とりあえずの基本的なさわりはすべて網羅されており
「すべてを一通りかじれる」という感じかもしれませんが、

大変目を通しやすい、これまたダウン症児の子育ての入門書になる1冊です。

今後もいろんなダウン症関連の書籍を紹介していきます!

こんな感じで、今後も色んなダウン症関連の本を不定期的に紹介していきますね~~!

詳しくはロードマップを作ってみたのでぜひご参照ください!

ダウン症関連書籍 読書レビュー の ロードマップ

なんせ、ネタはすでに50冊以上分ありますからね…(笑)

ちなみにロードマップに載っていない本はまだ読んでいないので、
もしおススメの本などあったら、逆に教えて下さ~い!よろしくお願いします!!