2017年02月03日 | カテゴリー : 映画レビュー
水龍です。
映画好きの僕が劇場で見た映画について熱く語る!
今年はじめて取り上げるのは
モチロン!タイトルがドラゴン繋がり!? というだけでなく、
僕達アクション好きの間では一目置かれている!?
「マッハ!」「トムヤムクン」シリーズや、
最近では「ワイルド・スピード7」で見事ハリウッドデビューも果たした!
が香港映画に殴り込みした主演作!
その相棒役には 「インビジブル・ターゲット」や「新少林寺」の
いやあー、北海道では残念ながらまだどこでも公開されてなかったので、
まさかの新宿まで見に行ってしまいましたよ!!
一応この作品、 ドニー・イェン×サモハン・キンポーの夢のカードを
ウィルソン・イップ監督が料理し 僕達を熱くしてくれた
2005年日本公開の 「SPL/狼よ静かに死ね」の続編というか、
原題的には「SPL2」なのですが、
(なぜ「ドラゴン×マッハ!」なんていう邦題になってしまったのか…
まあ、香港映画あるあるだけど 笑)
まあ結局特に前作の続きでもなければ、スピンオフでもない、
全くの別作品でしたけどね(笑)
監督も「ドッグ・バイト・ドッグ」や「軍鶏Shamo」
最近ではドニー・イェンが孫悟空を演じた「モンキー・マジック」などでメガホンをとった
しかし、トニー・ジャーとウー・ジンの二人とラス立ち(ラストの立ち回り)で対峙する
そりゃまあ、なまらいい味だしてましたよ!!
ユエン・ウーピン大先生の袁家班のスタントマンとして下積みしてきて
「グランド・マスター」で大抜擢されて役者として花開いたけど
いやー、今やこんなにイケメンで存在感と威圧感がある
安定のアクション俳優になってたなんて すごく感動してしまいました!!
小さい頃「酔拳2」に胸熱くした世代としては
刑務所の看守であるトニー・ジャーの同僚役で
冒頭でのトニー・ジャーとウー・ジンの一対一からはじまり
中盤の刑務所での斬新な長回し大乱闘!
そしてウー・ジンのトンファーから始まった 終盤のクライマックスアクション!!
などなど、アクションは本当にすごく見応えがあって
トニー・ジャーの肘膝ガチ当て!容赦ないムエタイアクションも健在!
ウー・ジンのカンフーアクションもキレるキレる!
そしてその二人の絶妙なコンビネーションとそれをもってしても一人で圧倒して返す!
マックス・チャンの貫禄!! などなど、本当にアクションに関しては見応え十分でした!
でもまあ、そうなんですよ。 いつもアクションは大満足なのに、
ストーリーが…というのがアクション映画の常でありジレンマ。
特にトニー・ジャーの主演作でドラマなんか期待しちゃいけない
…なーんて 思っていたのは
真面目な刑務所の看守だけど 娘が白血病を患っていて
骨髄移植のドナーを待ちながら 手術費を工面するために
何やら所長らの悪企みを見て見ぬふりして苦悩する姿が、
健気で健気で… 像を返せ!だの、象を返せ! だのしか叫ばなかった
あのトニー・ジャーが しっかり演技して、しかもそれに泣かされる日が来るなんて
10年前は夢にも思わなかったですよ!
さらに!ウー・ジンの芝居も秀逸!!
いやあ「インビジブル・ターゲット」での冷徹で最強のラスボス役には
背筋が氷ってなまら恐怖させられましたが
潜入捜査官として情報を得るために 香港マフィアの中で薬浸けになってしまいながら、
トラブルの果てにタイの刑務所に行き着いた苦悩の警察官!その熱演ときたら!!
中盤中だるみ感はちょっとあったかもしれないけれど、
登場人物それぞれの人間模様や 非情無情な世の縮図も
そりゃあ、真に迫るドラマでした。
その切ない?ラストの余韻に浸っていたら
サビで「サッポロ」と連呼する曲が…
と思ったら、 この映画の中国題 「殺破狼2」の“殺破狼”を
「サッポーロン」と発音するのね!
今は関東でも新宿しか見られない本作ですが、
今後全国で順次公開みたいなので?
(北海道でもディノスシネマズ札幌さんあたりでやってくれないかなあ!?)
もしお近くで公開された際には、
(残忍な描写などもあり子ども達にはオススメできないかもですが)
アクションバカ…もとい、アクション好き…の皆さんは、
是非見に行ったら楽しめる作品だと思います! オススメです!
by水龍