北海道の地震に対し、慌てて行動に出る前に改めて確認したい3つのこと

北海道の地震に対し、慌てて行動に出る前に改めて確認したい3つのこと
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黒田昌樹
北海道札幌市出身の双子の弟。 双子忍者“双龍(ツインズ・ドラゴン)”の青い方。 道産子ヒーロー“舞神ソーランドラゴン”プロデューサー。 その他、双子スタントマン、双子スーツアクター、双子アクションパフォーマーとしても活躍中! 座右の銘は「一人ひとりがヒーローだ!できることからはじめよう」 「地域に、日本に、世界によりよい未来をつくるために"できることから"行動する"ヒーロー魂"を持った人を増やす」と言う信念と夢を追いかけ、忍者とオリジナルヒーローの活動やプロデュースに奮闘中! ジャッキー・チェンとTHEイナズマ戦隊が大好き! ヒーローものも仮面ライダー、戦隊、ウルトラマン、アメコミ、何でも好き!! 北海道教育大学旭川校幼児教育学専攻卒、元幼稚園教諭。 筑波大学体育専門学群にも科目等履修生として2年間在籍。 祭英雄企画(まつりヒーロープロジェクト)代表。 NPO法人I・M・Cイベント事業部 代表。 アクションエンターテイメント&映像制作団体 TAM-Project 副代表。 茨城県つくば市在住。1女1男の父。実は妻も双子(の片割れの妹)。家族LOVE!!
この記事の所要時間: 1354

どうも、たまに登場する青い方!昌樹です。
ふるさと北海道の地震に対し、何かできることはないかと慌てて行動に出る前に
改めて確認したい3つのこと書きたいと思います。

9月6日(木)午前3時8分ごろ、北海道胆振地方中東部を震源とするマグニチュード6.7の
地震が発生し、厚真町では最大震度7を観測しました。
北海道全域で停電や断水などが発生し、土砂崩れなどで41人の死者も出る、大変な事態になりました。

この地震の被害を知った時、うちの娘が僕にそくざに言いました

「早く被災地にボランティアに行かないのか!?」

かつて僕が学生の頃は新潟へ、東日本大震災の時は南三陸町へ、
災害ボランティアに行った事を聞いて覚えていたからなのか?
北海道は僕ら双子の大切なふるさとであり、
僕ら双子がプロデュースしている道産子ヒーロー・ソーランドラゴンが
守っている土地でもあるからか?
僕がすぐにでも被災地に飛んでいくのではないかと思ったようです。

でも僕はこう答えました。

「こういう時に、何か力になりたいという気持ちだけで、
よく考えずに行動する方が、かえって被災地に迷惑をかけてしまうかもしれないんだ。
だから、すぐに慌てて駆けつけることはしないつもりだよ。」

災害が起こった時、何かすぐにでも被災者の方々の力になりたいと思う気持ち、
それを行動に移せるという勇気や、行動力は、悪くないことなのかもしれないけれど、
よく考えずに気持ちだけで行動しても、力になれるどころか迷惑になってしまうかもしれない・・・。

娘に話したことを、ブログにも綴ってみます。

1. 被災地の状況やニーズをしっかり確認すること

娘とこの話をしたのは、地震が起こった次の日。
まだ停電や断水している場所も多く、頻発する余震などで、北海道各地が落ち着かない状況でした。
「今はまだ被災地に慌てて駆けつけたとしても、いろんな危険がいっぱい!
そこで自分も二次被害にあってしまったり、災害に巻き込まれてしまったりする可能性もある。
そもそもまだ被害が大きかった被災地の方でもボランティアは募集していないし、そういう段階じゃないんだ。」

その時は交通事情も飛行機もまだ飛んでいなかったり、停電のためにJRや地下鉄も動かない。
停電で信号機が機能せず、道路も混雑…そんな状況でしたし。

そして、北海道災害ボランティアセンターでもまだ「ボランティアのマンパワーが必要です!全国から募集します!!」
という段階ではなく、まずは被害状況を確認したり、行方不明者の捜索など。
しいていえば遠くない未来にボランティアを募集して手伝ってもらう際の受け入れ態勢を整えている段階でした。

「今はまだ、ボランティアの力が必要とされる段階じゃないんだ。
もう少し時間がたっていろいろと現地の状況が整理できて、
受け入れる準備ができたら、ボランティアの力が必要とされる時が来るだろうけどね。
こういうのはただ慌てて気持ちだけで駆けつければいいってもんじゃない。
現地が今どんな状況で、どんな支援や手助けが求められているのか、
まあ「ニーズ」って言うんだけど、それを確認してから、慌てずに行動するべきなのさ。」

ちなみにその後、7日に厚真町で、8日に安平町とむかわ町で、災害ボランティアセンター(以下、ボラセン)が立ち上がり、
事前登録を開始。(厚真町では個人ボランティアについては、道内の方のみを対象にしているそうです。)
現在、事前登録を行った方を対象に厚真町と安平町で10日から現地での災害ボランティア活動が開始。
むかわ町では引き続き受け入れ準備を進めているそうです。

とりあえず、停電や断水などが一段落し(まだの地域も一部ありますが。)、
ようやくガレキの片付けなどでボランティアのマンパワーが必要な段階になってきたようです。
特に道内の方でこうしたお手伝いができる方は、徐々に現地に行ってぜひお手伝いをしてあげてください!!

なお、「被災地では一部で停電、断水等が続いており、被災地までの道路も損傷などしているため、
現段階では多くの支援を受け入れることができない状況です。
住民はもとより、支援に来られる方々の安全を第一に考え、現在、ボランティアの受け入れを
調整している段階であることをご承知おきください。」ということも踏まえつつ…。

2.できないことまで無理してやろうとしなくてもよい。

娘との会話の続きです・・・
「それじゃあ、ボランティアの受付けが始まったら、家族のことは気にしなくていいから、
一刻も早く北海道の人達のために駆けつけてあげてよ。」と心配そうに言う娘に

「う~ん、それでも今回はすぐに駆けつけはしないかなあ。ボランティアというのは、
普段の生活や仕事を投げ打ってまでやるべきことでもないんだな。
できることからはじめよう!なんだよ。

確かに僕が大学生の頃は、授業をサボって北海道から新潟に飛んで行きボランティアをしてきました。
まあ正確に言うと個人ボランティアとして単身で被災地に乗り込んだわけではなく、いつもカンボジアの活動でお世話になっていた
「認定NPO法人JHP学校をつくる会」の災害ボランティア派遣メンバーの一人として行き、
災害ボランティアセンター(以下、ボラセン)の運営を主にやってきたのですが…。

単位は一つ落としてしまったけど
(文部科学省は被災地にボランティアに行く学生に講義の代わりにレポートを課すなど寛大な措置を…と通達を出していたけど、
全く考慮してくれない先生が一人だけいたという…泣。ちなみに帰ってきてから講義の中でみんなの前で現地の話をすることで、
被災地に行くためにサボった講義を出席扱いにしてくれた教授もいましたよん。)
そんなちんけな単位なんかよりも貴重な経験ができたし、
何よりほんの少しでも被災地の方の力になれたことは嬉しいことでした。

まあ、単位1つ落とすくらいですむ、学生という立場だったからこそ、
北海道から新潟に飛んで行くなんてアクティブなことができたわけでもありました。

そして東日本大震災の時は、関東でのイベントや撮影の仕事が全てストップ!全く仕事がなくなってしまいました。
そんなこんなでぽっかり時間ができてしまったのと、やはり「認定NPO法人JHP学校をつくる会」の災害ボランティア派遣メンバーとして、
南三陸町のボラセンの立ち上げと運営のために長期入れる人員を探しており、新潟の時の経験もあったので白羽の矢が立ち?行ってきたわけなのですが…。

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ぶっちゃけ、以前このように被災地に乗り込んでボランティア活動をできたというのは、
こうした時間を作れるような生活や環境に余裕がある状態だったというのが大きいのです。
それらの行動が当時の僕の「できること」だったわけです。

※真ん中が僕。赤い服は南三陸で一緒にボランティアをしていたスーパーボランティア尾畠さん
山口県の二歳児発見で一躍有名になった、あの尾畠さん。

でも、今回はというと、もともとこの9月は茨城、埼玉、東京、群馬、佐賀、岩手、愛知、石川、長崎、京都、福岡、
そりゃまあ、全国各地でスタントや、ヒーローショーや、忍者の仕事が目白押し!
私、当初から北海道にいられる予定、行く予定が全くなかったのですよ(汗)
しかも、東日本大震災の時と違って、この仕事が地震で全てなくなるわけでもなく・・・。

そんなもんだから、そうした色んな仕事を投げ売ってまで、北海道に駆け付けて
ボランティア活動をするというのも、また違うよね…と。

できないことを無理してやろうとしなくてもよい。
それが原則であり、こうしたボランティア的な活動を
細く長く続けるための秘訣でもあると思うのです。

3,それぞれの“できることから”はじめるのが一番!

東日本大震災の時も、被災地ではこういう状況なのに、
そうじゃないところでこれこれこうしたら不謹慎だ!的な議論がありましたが、

自分の普段の仕事に影響がない人は、バリバリ仕事をして、バリバリ稼いで、被災地の分までバリバリ日本を、経済を回した方がいいことにゃ間違いないのです!!

南三陸町のボラセンの運営に携わっていた時に毎日やってくるボランティアの皆さんの中には、
仕事の一環として被災地を専門的な技術や立場で支援しに来る人、会社の制度で派遣されてくる人、
業界を代表して有志でやってくる人など、そうした人達は恐らく被災地でボランティア活動をすることで、
普段と変わらないお仕事に関わることをして、会社からお給料をもらってる人もいて、
それはまた理想の形というか、よい仕組み·形なのだと思いました。

そして、例えば先週末の東京のEZOSHOW、今週末の岩手のローカルヒーロー集合イベント、
名古屋の北海道フェア、来週末の京都の北海道フェアなどなど、
おかげさまでソーランドラゴンが北海道を代表して全国各地に呼んでもらう機会が多い今月、
被災地でボランティアをするとはまた違った形で、
僕らなりに、僕らだからこそ、できる活動があるはずなのです。

モチロン!被災地に駆け付けてボランティアができる人はぜひぜひ、
どんどんやってもらいたい!できない僕らの分まで、どうぞよろしくお願いします!!

その他にもいろんな形で、いろんな方法で被災地に向けて、
被災した方々のためにできること、きっとありますよね!

まさに、できることから、できる人達が、できる場所で、できるだけのことをすることで、それが集まり大きな力となる!
いつもソーランドラゴンが言っている「できることからはじめよう!一人ひとりがヒーローだ!!」
という合言葉に集約される通りなのです!!

娘にそんな話を噛み砕いて伝えながら
「被災地に駆けつけてやることだけがボランティアではないんだよー。
それが被災地の力になれる唯一の方法ではないのさ!」と語りました。

それじゃあ、他にどんな方法があるだろう?とりあえずはすぐにできることの形として、
その後、募金箱に100円玉を入れた姿を、娘に見せたつもりだけど、
その前に買ってあげたかき氷に意識が向いてたかもしれないので、ちゃんと見てたかは不明(笑)

おまけ.東日本大震災の時と、今回の北海道の地震の場合の状況の違いの個人的見解

東日本大震災の時に、僕が南三陸町に入ったのは震災から約2週間後くらい。

その時、町の八割が津波の被害にあったと言われる南三陸町では、
町の職員さんも同僚や上司や後輩が津波で流されてしまったり、
自分は無事生き残っても大切な人や家族が津波に流されてしまったり、家や職場が流されてしまったり、
そりゃまあ、物凄く悲惨で過酷な状況。停電や断水も1ヶ月以上続いたと記憶します。

そんな中で、とにかくマンパワーが足りない。
その被害状況を把握したり集約して整理したりする人、人員さえなく、
現地の人々や、全国各地から慌てて駆けつけた様々な団体が、
それぞれが自発的に避難所を切り盛りしたり、支援物資をそれぞれのルートで募ったりし、
応急処置的に?その場しのぎをしているような状態でした。

なんせ、町の公式のボラセンの立ち上げが2週間もあとになってからだったと言うことが物語っている通りです。

そして、僕がボラセンに来て一番最初に骨をおった仕事とはなんだったと思いますか?

それは全国から次々と寄せられる支援物資の仕分け·整理です。

これがね、もう、南三陸町がなまらやべえ!って情報がメディアやネットで全国各地を駆け巡って、そりゃまあ届く届く!
でも、その仕分け作業に一番のマンパワーがさかれてしまい、瓦礫の整理とか他にも早急に対応しなければならないとこまで手が回らないという…。

全国各地、下手したら世界各国からたくさんの善意が怒涛のごとく届くことは
モチロン素敵で喜ばしいことなのだけど、被災地のニーズは刻一刻と変化するもので、
そうしたニーズに合わない支援は無駄にせざるを得なかったり、
本来他のところに割くべきマンパワーを奪われてしまったり、
必ずしも全てよい方向に働く結果になるわけじゃないんだなあと
支援というものの難しさをいきなり感じた一コマでした。

しかも、せっかく苦労して仕分けたその支援物資を、
必要としてるところに届ける手立てがないというか、道もぐちゃぐちゃ、
避難所がどこにどれだけあるのかさえ全然把握できてない…。
必要としてる人達に必要としてるものを把握して運ぶ手段がない(泣)
やるせなかったですねぇ…

そこで急務として始めたのが、ボラセン運営メンバーで班を分けて担当地域を決め、
地図を片手にバイクや自転車、歩きなどの足を使って、どこの場所に避難所があって、
どれくらいの人が避難していて、その避難所をどの人が中心になって切り盛りしていて、
何が足りてなかったりどんなことに困ってるのかの把握と確認とニーズの聞き取り調査。

区民センターみたいなところを順当に区長さんが切り盛りしているところもあれば、
そうした人は流されてしまったので全然違う人が中心になっているという場所、
地域の会社の社長さんが中心となって会社の施設を避難所に開放してるとこ。
外部から来たボランティア団体が地元の人と協力して運営してるところなどなど本当に様々。

この南三陸町のようなケースは被災地の情報発信を待って
ニーズや状況を確認してから動こう…なんて悠長なこと言ってる場合じゃなかったパターン。
その被害状況をまず確認して集約する役割の町の職員さん自体が
津波に流されて圧倒的に足りなかったわけですから。

なので、僕が目の当たりにしたように、地元の生き残った人達が自発的だったり、
まずは慌てて全国各地から駆けつけた団体だったりが、個々にできることから動いて、
そうした場当たり的な支援が急場を凌いでいたことは間違いないのです。

そして、僕もメンバーとなって頑張らせて頂いた町の公式のボラセンのように、
町の職員さんと全国から助っ人に来た社会福祉協議会の人と、
僕が属していた災害支援の経験値のあるNPO団体が協力して、
遅ればせながら立ち上げて情報や拠点を集約させていった形でした。

これが東日本大震災の時の南三陸町の場合。

今回の北海道の地震が大きく違うのは、津波がなく、
土砂崩れの被害が甚大だった地域もあり、何人か町の職員さんや
その関係者の被害もありましたが、災害ボランティアセンターを立ち上げて
情報やニーズを集約し、ボランティアの受け入れ体制を整えるのに2週間以上かかるほど、
運営側のマンパワーが足りてないわけではないのではないかということです。

きっと町の職員さんや町の社会福祉協議会の人達など、そうした仕事をする
順当な役割の人達が一生懸命日々現状把握やニーズの確認などを行っており、
それをネットなどで公式に発信してくれると思うんです。

なので、個人のボランティアの方、特に道外の方などは、公式のボラセンからの情報発信を待ってから、
慌てずに、状況とニーズをしっかり確認して、できないことまで無理してやろうと思わずに、できることから、
一過性の支援ではなく、細く長くできる支援を目指して、ぜひ力になって頂ければ幸いと思います!!

最後に

僕自身はそんなこんなで、しばらく北海道の被災地に駆けつける予定はありませんが、
期を見計らって、できることを模索して、慌てずにできることから、細く長く取り組んでいきたいと思っています。

ちなみに僕個人はそんな状況ですが、
我らが道産子ヒーロー·ソーランドラゴンの元には被災地、避難所の子ども達のために、
こんな協力をしてもらえないか?と言うような問い合わせもボチボチ来始めております。

モチロン!何かソーランドラゴンが被災地の子ども達や皆さんの力になれることがあれば、
喜んで協力致しますので、お気軽にお問い合わせ·ご相談下さい!!

まさか北海道がこんなことになるとは…と道民も道産子も口を揃える今回の地震、
共に一人ひとりがヒーローとして、できることから取り組んでいきましょう!!

by昌樹