Uくんと同じ2歳の女児の車内放置死亡ニュースに思う…
皆さん、ご存知でしょうか?一昨日のこのニュース
「2歳女児、車内で死亡 在宅ワークの父親、7時間放置か つくば」
https://news.yahoo.co.jp/articles/c0772b0e564ba31737272a5eea126f65b9150fe2
今日は、うちのダウン症児Uくんと同じ歳の、2歳の女の子が亡くなってしまったという
この悲しいニュースと、これに対する様々な反応を見て、率直に思ったことを記してみました。
まず、亡くなった2歳の女の子が本当に可哀相でいたたまれません
炎天下の中、車内に7時間も放置されてしまった2歳の女の子は、
暑かったろう、辛かったろう、苦しかったろう…
本当に可哀相で、いたたまれません。
Uくんと同じ歳の子に起きたこのできごとに、本当に胸が痛い。
もしこんなにめんこいUくんが同じような目にあってしまったら…
恐ろしくて想像したくもない。
でもきっと、今一番苦しんでいるのは…
でもきっと、
この事態を引き起こしてしまったお父さんが、
一番悔やんでるし、自分を責めているだろうし、
今一番辛い思いをしてるんじゃないかと僕は思います。
そう思うのは、この事件が起こったのが、きっと我が家からそう遠くはない場所で
僕も同じ2歳児のお父さんという、似たような立場だからなのだろうか?
確かにこの事態を引き起こしてしまった原因、責任は
このお父さんにあることは紛れもない事実で、
擁護できるものでもないし、擁護しようとも思わない。
でも、
「何で気付かないの?」「本当にバカだよねえ…」
「どうしょうもないやつだ!」「父親失格だよ…」「ハッキリ言ってクズだね。」
外野から無責任にやいのやいの言うのは簡単だけど、
なんでそんな信じられないことをしてしまったのか?
僕には全くわからないし、理解もできないけど、
でもきっと、そんなことを今一番思って、
自責の念にかられているのは、このお父さん自身だと思うのです。
自分の不注意で、愛する我が子を死なせてしまったなんて、
本当に悲しすぎるし、切なすぎるし、心はズタボロで、
自分も死にたいとすら思っているかもしれない。
そして、お母さんや小3のお姉ちゃんのこと、
この家族の今と、これからのことを思うと、本当に胸が締め付けられる。
だから僕は、どうしてもこのお父さんをディスったり、バカにする気持ちにはなれない。
どうかこのお父さんを、家族を、そっとしてあげておいてほしい…
こうした事件や事故が起こると、
井戸端会議や世間話、酒の肴に
全く関係のない場所で、関係のない人たちが、
無責任に好き勝手ボロクソ揶揄したりして
下手したら笑い飛ばしたりしてるけど、
そんなのを見ると、本当に悲しい気持ちになる。
それがネット上になるとさらにひどくて、
無責任に振りかざした正義で、
人の痛みを想像することもせず、
人を傷つける言葉を吐くことに躊躇なく、
たくさんの人が罪悪感のかけらもなく、
無責任な刃で人を斬りつけて平気な顔をしている。
今回の事件でも、まず炎天下の車内に放置されて亡くなってしまった女の子が一番可哀相だったのはモチロンだが、
今、間違いなく一番ショックなのは、自ら最愛の娘を死なせてしまったお父さん本人であり、次にその家族で、
きっとその事実ですでにもうズタボロの状態のはずなのに
さらに世間が背中から好き勝手に罵詈雑言でメタメタに斬りつけてくるなんて…
どうか、今は、いやこれからもずっと、
このお父さんを、家族を、そっとしてあげておいて下さい…。
決して「どこの小学校の人なんだろうね?」なんて、
面白半分に詮索なんて、絶対にしないでもらいたいなあ…。
もっと優しい世の中になったらいいなあ…いや、していこう!
例えば、これらを並列に並べて同等に扱うようなことでもないとは思うのだけど、
アンジャッシュ渡部の件だって、木村花さんの件だって?
ぶっちゃけ僕らには全く関係のない問題だ。
方や、当事者で解決しなければならない問題、これから自ずと当事者とその周りの人達が生々しく、
修羅場をくぐって解決していかなければならないようなことを…
方や、メディアが演出で助長したTVショーを鵜呑みにした奴らが誹謗中傷、罵詈雑言をネットに書き込み…
(これはメディアリテラシーやネットリテラシーなどの問題も絡んでいるけど)
はっきり言ってあなた達には全く関係ない、他人の家族や人生のことですよ。
視聴率欲しさに時間を使って取り上げて煽るマスコミもマスコミだけど、
そもそも、それを見て面白がる人達がいるから、取り上げるわけでもあるし(汗)
でも、全くの外野、全く自分には痛みのない安全な場所から、
偉そうに、無責任に、ディスったり、誹謗中傷したりするのは、
見ていて気持ちいいものではないし、本当にやめてほしいなあと思う。
もっとみんなが、人の気持ちを想像して思いやれる、優しい世の中になるように、
そんな人を、地域を、社会を、少しずつつくって、増やしていけるように、
僕もできることから、行動していきたいとは思うけど。
「できることからはじめよう!一人ひとりがヒーローだ!!」
いつもこの言葉に立ち戻り、気持ち新たに歩き出すしかないか…。
今回はあまりUくんの日常や成長とは関係のない話だったけれど、
Uくんと同じ歳の女の子の、お父さんが起こした悲しいできごとに、
思うことがあって記してみましたとさ。
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